レアカラー
M.ダックス編
ダックスのレアカラーと言えば、ブルーやイザベラです。
よく『ブルー』や『イザベラ』と、血統書に載ってはいるが、実際は、ブラックの色落ちだったり、チョコの薄い色だったりします。
ダックスのレアカラーは外産(アメリカが殆ど)のブルー・イザベラの記載が無くてはなりません。両親共がブルーまたはイザベラ因子が無ければ生まれないのです。
ですから、国内犬のみの繁殖で急にブルー・イザベラの仔が生まれることはあり得ません。
しかし、現在はレアカラーと言われてはいるが、輸入されたブルーやイザベラのダックスから、沢山の仔、孫、ひ孫などが生まれ、あまり珍しいカラーでは無くなっているようです。珍しいカラーで無くなった今は、血統書にブルーやイザベラとなっていても、見てすぐに、違う色と判断できるようになりました。
また、ロングコートでブルーやイザベラ色は、薄毛や脱毛する仔が殆どです。
特にブルーは100%に近い確率でブルー色の毛のみが脱毛します。
足先のタン色(銅色)や白毛などは禿げることなく伸び続けます。
脱毛の順番は、生後2ヶ月を過ぎる頃から、両耳の毛、背筋、頭と抜けていき、最後は全体的に薄くなっていきます。酷い場合は顔の毛を残して、すべて地肌のみとなることも珍しくありません。
くしくも、脱毛しなかった場合でも、毛質はポメラニアンの様な、フワポワしたコシの無い毛で、なかなか伸びる事は無く、途中で切れてしまう様です。
スムースコートの場合は、著名な脱毛などは無く、背筋が薄くなる仔も居ますが、地肌が丸見えになる事はほぼ無いようです。しかし、他のスムースコートダックスの毛量と比べると、断トツに毛の量は少なく、レアカラーとしては仕方がないようです。
予防として、亜鉛やビオチンを中心とした被毛のサプリメントがあります。商品名は【ミラコート】などです。
食事では、馬肉中心のものが良いようですが、便がとても臭くなるのを覚悟して与えて下さい。
チワワ編
チワワのレアカラーはブルー(グレー)、イザベラ、マールですね。
ブルー・イザベラでは、ダックス同様、因子を持っていれば生まれます。
ダックスと違うところは、両親のどちらか一方のみが因子を持っていれば生まれる事です。
もちろん、両親共が因子の強い同士であれば、生まれる確率は高くなり、両親とも、ブルー・イザベラであれば、100%生まれます。
チワワの『マール』柄はダックスの毛色で『ダップル』の事です。
こちらの毛色はダックスも同じで、どちらか一方に因子があれば、生まれます。
同様に『ソリット』全身が1色のみの毛色も含まれます。
また、チワワでは、ブルー・イザベラに限って、因子のない同士でも希に生まれることがあります。
その掛け合わせは、どちらか一方が薄い毛色での繁殖の場合です。この場合は、ブルーの毛色の仔が生まれやすいです。
イザベラでは、チョコ色同士を掛け合わせていくと、生まれる場合です。しかし、こちらの繁殖は遺伝的に弱い個体が生まれてくる確率も考慮に入れなくてはならないでしょう。
チワワのブルー・イザベラも、ダックスのレアカラー同様、薄毛や脱毛する仔が出てきます。しかしながら、希に生まれてくるブルーやイザベラには脱毛は見られなく、因子の濃いブルーやイザベラに著明に見られるようです。
レアカラーではありませんが、よく、チワワのパーティー柄の仔がほしいと聞くことがあります。
パーティー柄は、両親ともパーティー柄であれば100%生まれてきます。
片親だけの時も、生まれる確率は高いようで、パーティー柄の遺伝は案外強い様です。